結んではじまりひらいて終わる

見えるように言葉にします。

 

 

僕は「性的な芸術」の良さや意味が

まだよく理解できないのですが、

生身の人間のヌードについては

強く心を動かされた経験があります。

 

 

フォトグラファー蜷川実花さんの

写真展に行った時のこと。

 

 

セルフポートレートを展示した部屋があり

そこには、

 

僕が何の気なしに

なんでもないモノを撮るように、

鏡に映る自分の

恥ずかしげもなくデジカメ

軽くシャッターを切る蜷川実花さんの写真がありました。

 

 

それらの写真を見た時、

僕はこれが「強さ」だと感じました。

 

 

 

歳を重ねながら僕は羞恥心を隠すべく

一体どれだけの言い訳を着込んできただろうか。

 

「脱ぐ」ということは

「何も言わない」こと。

 

私が今までしてきたこと

私が今していること

 

事実はそれだけ

言い訳をしたところで変わらない

私のこの体のように。

 

 

誰に何を恥じている

恥じる必要などどこにもない

これが私だ。

 

 

 

写真からそんなことを感じ僕は

言い訳という弱さを脱ぎ、

出来る限り

で過ごしていこうと思いました。

 

 

 

最後に、書きながら思い出したジョンレノンの言葉を。

 

『人の言うことは気にするな。「こうすれば、ああ言われるだろう・・・」そんなくだらない感情のせいで、どれだけの人がやりたいこともできずに死んでいくのだろう。』